くりかえし

 

花を見ようという

あなたのこころと

わたしのこころは違う

それでもいっしょに見て

いっしょに笑って

ただみとれていれば良いんだと思う

探さなくていい信じさえすれば

古い傷口を満たすのは

そこから滲み出る新しい血

内側から溢れ出るものに溺れ死ぬ

本心から最も遠くにあるこころ

 

 

冬が明るくなりきると

かえって何も思わなくなった

悲しいというこころにさえこだわらず

あたりのものへ

なだらかに自分のきもちをわたすことができる

わたしは束の間の存在に過ぎないけれど

それで差し支えない

やっとの思いで

すこしだけれど

こんなふうにものが分かったと思えたこと

理屈とか意味だとかなくても

ここにたしかにはっきりと存在しているものがある

しあわせって

要するにこんなものに過ぎない

きみよ、ひとつの手をあたえてください

 

広告を非表示にする

郷愁

 

かならず人に忘れられたいわたしだけど

それなのにいつまでも

ふるさとが懐かしまれてならない

もはや帰るという言葉を諦めなければならない

何度も巡ってくるであろうと思ったゆきなれたはずの路

聞こえない言葉の反照

もしかしたらわたしは

わたし自身の故郷といえるものを

途方もなく裏切りつづけてきたのかもしれない

いくども見たことのある木は

自分の気持ちをなんでも知っているように思えて

しまいには見て通るのがいやになる

それならばなにゆえに

おもいでの人が今日なつかしくないのだろう

このこころ

明日になれば私も知らないこころ

あのこころだってわたしが求めたのではなかった

失くしてから気づくのは、もういや