時間

 

するどい幻滅をかんじるとき

つるぎはわたしの手にあって

あらゆる過去を切ろうとする

できるものなら

わたしをも人をもころして

にんげんらしいものを感じたい

だれもかれも

いちばん「なくてはならぬひと」の顔をしてしんでゆく

全いものは死のほかにないだろう

なんにもないんだから

見かけの良いいつわりもないんだから

とまった懐中時計

ほそい三つの針

うごけうごけ

うごかないあなたがこわい