自然

 

かつて

わたしの時間はわたしが動かす

と思い込んでいた

つねに流れているものを止めるのは難しい

たとえ一時止め得たとして

それと対峙することはもっと難しい

流れに添い

流れに逆らい

気がついたら

耐えられないほど水が冷たくなってしまった

こころはむなしく陽をゆびさしたくなる

移ろう季節へのいわれない不安

陽がゆれてみえる

わたしのなかでも正体不明のものがゆれている

この先に

ひろい世界があるのだろうとは思うのだけど

晴れわたる空のいちじるしいあやうさ

わたしのこころにそっくりな色をしないで欲しい

自然はなんでも承知している