冬が明るくなりきると

かえって何も思わなくなった

悲しいというこころにさえこだわらず

あたりのものへ

なだらかに自分のきもちをわたすことができる

わたしは束の間の存在に過ぎないけれど

それで差し支えない

やっとの思いで

すこしだけれど

こんなふうにものが分かったと思えたこと

理屈とか意味だとかなくても

ここにたしかにはっきりと存在しているものがある

しあわせって

要するにこんなものに過ぎない

どうか、ひとつの手をあたえてください