わたしは子供の頃

小さな生きものが大概美しい気がしていた

ちいさな生きものには

深い運命を担った使命があるにちがいない

わたしはいつもそう思いながら

這うものを踏まないように

きたない道を歩いた

わたしはいまでも

その心を失せきらないでいる

世間的な折々に

ちいさなことで気が優しくなる

そのためにわたしは幸福にちがいない