日曜日

 

「こころがくだける」というのは例え話だと思っていた

恨んでなんかいない

うしろ姿を見送り泣いた覚えなんかない

でもたぶん、あの時心はくだけていた

たぶん、あれからずっと助けてって思ってた

それでも助けを求めたのは一回だけだった

あんなにももろい錯覚の保存のために

ひとときを何とかして永遠に似せるために

何も要らないと言いながら、何をさがして、どこへ去るのか

必然を愛すること

じっと動かずにいること

自分で望みながらも、近づくことのできないものとひとつに結びあうこと

もし意識あるうちに私が立ち会えたとしたら、あの手はこのくらいの力で応えただろうか

このぐらいの温みだったろうか

その、祈りのかたちに似た、右手と左手の握り合いのような

完全なことばを創造しよう

永遠にことばを使わなくて済むような

言葉があるから私は

死んだ人間から死を切り離せない

そして、いつか

たのしかった日曜日をさがしに行こう

見つかったらもう黙って生きていこう